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ほんとのこととか作り事とかいろいろ書いています。
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ある日気がつくと僕は、歌を聴かなくなっていた。
コートの右ポケットにはいつものように、ミュージックプレーヤーがもつれたイヤフォンとともに突っ込まれているのだが、もう何日も(もしかすると何ヶ月も?)それは取り出されないままになっていて、時々しわくちゃのコンビニのレシートを抱き込んでいる。以前の僕は通勤の行き帰り、まるで外部の音を遮断したいかのように耳をそれで塞ぎ、オフィスの玄関と家の玄関をつなぐ渡り廊下の手摺のように、歌にしがみつき、周囲の雑踏と車の流れから身を避けていた。
なぜならば、舗道を歩く僕の周りには、僕が見たくない現実の景色、人の生活が梅雨の湿気が纏わり付くように蔓延していて、そしてそれは、僕の姿を映し出す鏡でもあり、僕を深い暗いところへ引きずり込んでしまうような気がしていたからだ。
歌を聴かなくなっただけではない。歌は聞こえなくなっていた。
店の中に流れるBGMも、TVから流れ出てくるバラードも、僕の耳には聞こえてこなかった。
たぶんそれは耳にしていても、僕の鼓膜に到達した瞬間に砂のように流れ落ち、そしてどこかへ消え去ってしまっていたのだろう。
歌を聴くときは元気になりたいとき。そう思っていたのだが、人はどん底に足が着いてしまうと、もう歌を聴く力もなくなってしまうのかもしれない。

君の声がかすかに聞こえる。
背中を向けて眠っている君の見えない唇から、か細い、絹糸をこするような声が漏れている。
それはきっと何かの歌。
君の歌がかすかに聞こえてくる。途切れながら、僕の凍った耳に。
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僕たちはその頃、確かに恋をしていた。
はるか遠い深海の形も知らない魚たちが、
静かに静かに呼吸するように。




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久しぶりに、何か書きたいなあと、そんな気分になってきたので。
続きはいつ書くかわかりません。
日記とランダムで登場するかもしれません。
絵空事と生活の接点になるのがここ。
電気製品って、何でこんな物に取っ手が?と首をかしげるものがいくつかある。
特に炊飯器は、うちでは持ち歩くことがないのでとっては絶対いらない。
だけどたとえばキッチンで炊いて、茶の間に炊飯器ごと移動しておかわりをその場でよそいながら食事をする家もあるわけで、それを想定しての取っ手付だと思われる。
炊飯器がうろうろする家って、多いんだろうか・・・。半数もなさそうに思うけど。

で、逆に「これにも取っ手付けてよ」と思うのに取っ手が無い物ももちろんある。
私の場合は、ノートパソコンとプリンター。
ノートの背もしくは手前の厚みの部分に付いていると、室内での移動もラクラクだとおもうんだなあ。
昔の、CDラジカセを持ち運びしていたときの感覚で。
冬場は指が乾燥して、つるつると物が落ちるから特に。



なんか・・・
10月にTVに出ることになってたみたいなんですけど
包装が伸び伸びになってるらしくて (あえて誤変換のままw
もう年末だし、たぶん年明けですかね。。。
つかさー、ほんっともう忙しいんだけど!
毎日3時間も寝てないよみたいな!
休みももったいなくて寝れないよみたいな!
これ、早死にまっしぐら?
いあほんと昨日も徹夜してるんで、寝るために今日年休取っちゃったのに、
まだクロネコちゃんが荷物取りに来ないから寝れなーい。
もうお肌がさがさだし。たすけて。。。。。w
あー。。。なんですかね、ヘッドのインフォシークの広告の幅がだんだん広くなってきてて、
またうちのサイトのメニュバーが見えなくなって。。。。
直しますね。見に来ないかもしれないけど見えないと見れないから (は?
「1分間」

あなたと話すには短すぎるけれど、
息を止めていたら死んでしまう。
最近ちょっとしたきっかけで、また本を読み始めた。
数年前までは「活字中毒者」を名乗っていたのに、ネトゲに傾いてから本を手にしなくなっていた。
本どころか新聞さえも。

というわけで、本を読みながら道を歩く変人スタイル再開w
漫画であれ、文庫本であれ、ハードカバーの単行本までも私は読みながら歩きます。
そういう人を見かけたら?それ私かもしれません。あまりいないと思うんで。

で、今読んでるのが『プラネタリウムのふたご』(いしいしんじ/講談社文庫)。
いしいしんじは『ぶらんこ乗り』、『トリツカレ男』と来て3冊め。
その2冊では、なんかいいなー、いいなー。。。。くらいだったのですが、
この『プラネタリウムのふたご』には、ホントいいよと人に薦めて回るくらい参ってしまった。
今のところ一人も読んでくれてませんが。
誰も信じてくれない・・・。

どういいのときかれたなら、そうですね、
ひとことでいえば、「そこには宮沢賢治がいる」。
うだうだ説明するならば---
夢と現実、絶望と希望、美しいものと汚いもの、愛と拒絶・・・
そういうあらゆるものが淡々とした文章の中に深く刻み込まれていて、
正直、耐え切れずに折れてしまいそうになる。
それは実のところ、作られた世界じゃなくて、この世の中と同じだと思う。
だれだって、無名でただ毎日平凡に暮らしているだけに見える人々だって、
波風が心の中に立ち、うれしいことや悲しいことがあるでしょ、
それがそのまま奇麗事無しに文字にされて表されてるだけなのに、
コーティングのないむき出しの「普通の人の人生」って、なんて厳しいんだろうと涙が出てしまいそうになる。
ずっと村上春樹が好きだったけど、いや、今でも好きだけど、
この人の作品の方がすごい。。。
すごいって何さって言われそうだけど、なんてのかな・・・説明に困るけど。
とにかく、ショックも暖かさも半端じゃない。かといって文章が過激でない。その魅力。
あー早く続き読みたい。
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■モノカキ志望だけどハジカキの方が多そうなこの人生の「言い訳」や「いいわけ?」。

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