忍者ブログ
ほんとのこととか作り事とかいろいろ書いています。
[478]  [477]  [476]  [475]  [474]  [473]  [472]  [471]  [470]  [469]  [468
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

エスカレーターで立ち止まらず移動するのは関西人の特徴と言われて久しい。

大阪だけでなく、京都や神戸でも同じである。
東京に行ったときに、歩いちゃいけないのかときょろきょろしてみたが、かなり自然に、歩いて上る人と立ち止まる人が暗黙の了解で並び分けていた。
違いと言えば、並ぶ場所が、関西では右静止で東京では左静止なところくらいだと思う。
ただ、関西でも京都駅は関東から来ている人が多いせいか、左右決まらず先頭にに倣え的になっている。

「誰もが守らなければいけない暗黙の了解かどうか」はここでは問わない。
これは、「急いでいる人のために道をあけてあげる」という観点からできた暗黙の了解であり、それに従うかどうかの判断は、例えば狭い道を連れと肩を並べて歩いているときに、後ろから速足の人が来たら、避けて先に行かせるか自分の連れと並んで歩くことを尊重するかの判断に似ていると思う。
つまり、急いでる人に「しゃあないな(仕方ないな)」と道を譲ってあげるという行為に、エスカレーターに乗る各々が同意したときに、止まる列と歩く列の区別が成立するという仕組みである。

人に親切にするかどうか

それは、その人の度量によって判断が変わり、たとえ「しない」としても責められるものではない。「情けは人の為ならず」という諺を知っていたとしても、「自分に後から利益が返ってくるかどうかなんてどーでもいいし、この場でヒトの為に譲歩するなんてまっぴらだ」という考えの人も少なくはないと思う。
そして、親切を受けられなかった人や親切にしたかった人にとっては残念ではあるが、道をあけてもらえなかったことは、親切というプラスアルファがないノーマルの状態に置かれるだけであり、損をするわけではない。
この場合、エスカで歩けなかった人は「くそー。階段走って登ればよかった」と上階への到達速度が階段使用よりも遅くなってしまったことを悔やむかもしれないが、そこは選択ミスとして我慢するのが妥当だと思う。
選択肢A(高速):エスカを歩いて上がる。負荷的には中。が、道がふさがれるとCと同じ。
選択肢B(中速):階段を走って上がる。高負荷。
選択肢C(低速):エスカにじっと立ってる。低負荷。
ご覧のように、速さを観点とするとABCの順に優位だが、楽をしたい場合はCABの順になる。
エスカに乗る人の属性はいろいろであり、片側に避けるかどうかは急いでいる人だけに対する配慮と言える。

さて。
先日通勤時に、いつものようにグランフロント横のエスカレーターを使用した時の事。
世間はお盆休みで朝からエスカを利用する人が少なく、真ん中あたりにパラパラと赤ちゃんを抱いた女性も含めた若い家族連れか友達連れ?が乗っていた。
登れるところまで登って立ち止まるつもりで、左側を歩いてゆっくり上り始めたのだが、すぐ前に乗った若い女性がすごい勢いで登りはじめ、私は救急車に便乗して後ろを疾走する車のごとくそのあとを追いかけた。
家族連れは何段にもわたってパラパラと上向き横向き下向きと車座みたいな話せる状態で立っていたため、下からすごい勢いで上がってくる女性に気が付き右へ避けた。
前の女性が一番上の男性の横を通過するときに、男性は聞こえよがしに言った。
「出た出た大阪w」
聞こえよがしに本人のそばで言うくらいなのだから、ケンカを売っているか称賛してくれているかのどちらかなのであろう。
とっさにケンカを売ってくる人ような人はケンカになっても勝算があるタイプの人なので、たとえ家族連れのスマートなこじゃれた若者であっても気安く相手にしてはいけない。
家族がいるから我慢するだろうなんて、ケンカを好まない人の考えであり、家族が見ているからこそ余計に頑張って、他人を打ちのめして自分の凄さを家族に見せようとするタイプもあるということを忘れてはならない。
前の救急車 な女性も後続の私も、「先を急いでるんでごめんなすって」と厄介を嫌う旅の浪人のようにその場を通り過ぎたので、パンチも握手ももらうことができなかった。(それでいいのだ

しかし謎である。

大阪の、しかも大阪駅みたいな譲りようのない大阪という場所で、「大阪風の人がいるよ」という指摘は何なのであろう。
例えば、外国に行って現地の人たちが定時にお祈りを始めたら、「でたでた」と指さすのだろうか。
全くの謎である。

郷に入っては郷に従えという諺が海外でよく使われるのかどうかは知らないが、最近とても多い海外からの観光客も、なぜかエスカで一列並びをしてくれている。
(ガイドブックに書いてあるのか、一度聞いてみたいと思っている)
だけど日本の関西以外の人たちからはこうやって「やな奴」扱いされている。
これも謎である。

何であれ、急いでいる人の為に道をあけるというこの風習、私は悪いことではないと思う。
「すみません、通してください」とお願いしなくても察して避けてくれる、そんな親切な大阪が私は好きだし、そういう他人に対する柔らかさがあるから「関西は住みやすい」と転勤者から言ってもらえるのだと思う。

出た出た大阪?
大阪の人は助け合って経済を回している。
恥じることではないと思っている。

PR
風俗系とか出会い系とかショップ系のコメントはお断り。
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
サイト内検索(イマイチ)..........
カスタム検索
 
プロフィール.........................
HN:
きの。
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
■モノカキ志望だけどハジカキの方が多そうなこの人生の「言い訳」や「いいわけ?」。

■隠し事下さい。ちゃう。書く仕事下さい。

■リンクは勝手にバンバンしてください。気がついたら黙ってこちらからお伺いします。
 URL:http://jura.blog.shinobi.jp/
 サイト名:KINO.blog
でお願いします。

■「KINO.blog」と同一または類似の名称のサイトは山ほどあるみたいですが、ここからリンクしていないサイトはどちらさまも私とは無縁です。
おすすめ.......................
アーカイブ.........................
携帯からもどうぞ
■Kino.BLOG
またのお越しをお待ちしております


忍者ブログ [PR]