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人の本音が見えてしまう青年・愛と、本音むき出して生きてきたヒロイン・純が主人公の朝ドラ。
シリーズ開始直後は、自分の正論を押し付けてくる純に気持ち良さもちょっぴりはあったが、同時にその何倍もの不快を感じてしまい、「朝からこんなの見るのは嫌だ」とさえ思っていた。朝日新聞のドラマ評でも同じように、不快だとか、視る人がいなくなりますよみたいなきつい言葉を並べられていて、「やっぱりねー」とそのときは思った。
だが、このドラマ評、ちょっと早かったと思う。その後もドラマを見続けていると、その最初の数々のエピソードが、いつもの朝ドラにある「こんなこともあったべな」ではなく、これから始まる物語の前置きであることがわかってきた。つまり、今回の朝ドラは、単純にヒロインの人生を物語るいままでの朝ドラとはちょっと違う、人間関係というものについて考えさせられるドラマなのだ。
純はまっすぐに夢を追い、間違っているものには間違っているとはっきりと言い、困っている人を見過ごすことができない。そのために周囲と摩擦を起こしたり、自分を窮地に追い込んでしまったりしている。そして愛は、人の本音が見えてしまうせいで、街を歩くときも人の顔が見られずいつもうつむいている。この2人を「迷惑な人とかわいそうな人」と単純に見てしまったら、先のテレビ評のように不快でつまらないドラマになってしまう。いまこのドラマをつまらなく視ている人、または視るのをすでにやめちゃった人は、この2人についてきちんと考えてみると良いと思う。まっすぐに他人と取っ組み合う純も、他人との接触が困難な愛も、違うタイプでありながらも同じように人間関係について深く悩んでいるのだ。そしてこのドラマはこの2人を通して、人と関わる事について深く考えさせられるドラマである。
今日の放送では、今迄他人の本音を目にして悲しみ、怒り、諦めてきた愛が、他人を罵り傷つける、今まで表に出さなかった反面を見せた。他人の裏の顔の醜さを嘆いてきた愛にも、裏の顔があったのである。ここで私は、今迄愛が目をそらそうとして、苦しみ逃げ回っていたものは、他人の裏の顔ではなく、自分自身が内面に持っている自分の醜さなのだと思った。内面の醜さは、彼だけが持っているものではない。彼が純以外の人間に必ず見てしまう裏の顔は、ドラマを見ている私にも、誰にでもあるわけで、これはもう他人事ではないのである。
気がついてしまったこれから先、私は彼らと一緒に迷いながら笑顔を探す旅に出ることになる。他人と真摯に向き合い、そして互いが満足できる関係を作るにはどうすればいいのか。それは途方もなく大きなテーマで、それを彼らはどのようにして解決してくれるのか、私はとても楽しみである。純と愛の2人共が納得して笑える結末を迎えることができたら、そのとき私は心から脚本家に喝采を送りたいと思う。
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