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ほんとのこととか作り事とかいろいろ書いています。
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他人同士の間でのコミュニケーション不足の加速。
誰かが倒れててもすぐに声をかける人がいなかったり
幼児が店の中を走り回っていても注意する人がいなかったり
雑踏でぶつかっても謝らなかったり
人の傍を通るときに声をかけなかったり
廊下ですれ違っても挨拶しなかったり

そうやって、面倒から逃れて見ない振りを決め込むのが常識化している。
昔は「傍若無人」といえば、周囲を気にしないで見苦しい振る舞いをする人のことを言った。
誰にも迷惑をかけないけど関わり合いにもなりたくない今の人々の態度も、傍若無人と呼んでいいような気がしてきた。
(ちなみに、わたしのIMEには「傍若無人」が無かった。傍を何度か引っ張り出してやっと覚えてくれたようだが。)

大人も子どもも、「我関せず」を決め込んでいるので、緊急時にどうしたらいいかの判断がまずい。
「緊急時」というのは、何か予期せぬトラブルによってそうなるわけで、マニュアルに全ての対応方法があるわけではない。
そのときに必要なのがとっさの判断。
何を最優先で実行すべきか。
それが、わからない、できない。
外遊びの少ない子どもは、転んだときに手がとっさに出ず、顔面を地面に叩きつける。
それにも似ているが、「危ないかなどうかな」という時点では別の邪魔も入る。

例えば親から離れて踏み台に登って遊んでいる子どもが落ちそうになってたら、「あの子落ちそうだよ」と誰かに言うのでは遅い。
「あの子のお母さんどこ」でも遅い。
「あの子落ちそうだからお母さん呼んできて」も
「お母さん、子どもが落ちそうですよ」と叫んでもだめ。
真っ先に気付いた自分が駆け寄り、手を差し伸べて子どもが落ちるのを防ぐ。
変質者が多いご時勢なので、他人の子に触っちゃいけないとか、特に男の人の場合そういうことが頭をよぎるかもしれない。
いつもその子はそういうサルな遊びをしているから親は全然心配してなくて「うちの子に何をするの!」と叫ばれるかもしれない。
そう思って躊躇してたら子どもが落っこちて頭を打って泣き出す。
そうなると親は駆け寄りヨシヨシしながら「側にいた人、止めてくれたらよかったのに」と思うんだろな。
だけど、「目を離した親が悪いんだし、まーいーや。次から気をつけるだろう」と見ていた人は関わらなくて済んだことにほっとして立ち去る。

これが現代社会の日常。

一応「止めなくちゃ」と人は本能的に感じるものだと思う。
だけど、関わりになってとばっちりを食うのがイヤで、見ない振りをしたり、第三者に処理法を確認したりして、すぐに自分の手を差し伸べない。
間違った気の遣い方である。

たぶん、監視員をしていた人は後悔していると思う。
管理室に報告に行く前に、
工具を持ってきて直そうと思う前に、
「全員プールから上がってください」
と指示するべきだったことに気がついていたかどうかはわからないが、きっと今頃はその答えを何度も頭の中に繰り返し、判断のまずさを悔やんでいることだと思う。
もし、「マニュアルには書いてなかった」なんていってたら、そいつはクズだ。
そしてそんな監視員を置いた管理者も。

遊泳中に排水口に吸い込まれる事故は、毎年といっていいくらい報道される。
なんでそれでも蓋が外れるのか、1枚の蓋だけに頼るのか、排水口周辺の異変について最高の危険であるという認識が出来ないのか。
そのたびに不思議に思う、明らかな人災である。
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