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ほんとのこととか作り事とかいろいろ書いています。
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久しぶりに「純文学」を味わっている。
フィクションだけど純文学と呼ぶのは恥ずかしい作品が多い中で、(こいつなに、えらそうに!)
いあー。参りました。20代で村上春樹をはじめて読んだとき以来の衝撃。
なんといいますか、
美味しいお料理をいただいたあとで、丁寧にナプキンで口物を拭き、ご馳走様でしたと心から思う、
そういう感じで本を閉じる、正統な純文学だと私は思う。

円城塔は今まで読んだことがなかったのです。
今回の芥川賞の2人のインタヴューを見て、そしてこの人の経歴を見て、読んでみようかなって思ったわけで。
どこがヒットしたかって?
んと、研究したいことが研究できなくなったから会社辞めちゃったみたいなところが。
そんなワガママなー(笑)ってもしそれが自分の家族なら思うでしょうね。
こういう理系の人がどんな小説を書くのか、読んでみたいと思ったのです。

まずは昼休み、会社の向かいのJ久堂へ。
芥川賞受賞コーナーを探したが、ない!
てっきり朱書きのPOPを垂らした本の山があると思ってたんですが、
そんなものは、ない!
小説の売り場に行って平積みのところを見ても、ごく平然と本が並んでるだけで、
芥川賞のアの字もない。

文学賞の賞金って安い(100万とか)けど、そのうえ、賞とっても売れないのね最近は・・・・・

仕方ないのでカウンターへ行き検索する。
どこでも読めて収納に困らない文庫本がいいなー。
て 2冊しかみつかりません。。。ハヤカワ文庫。おや、SFのひとなのか。
売り場に行くと、平積みに1作品、棚に1作品。手にとってちょっと悩んで、
『Self-Reference ENGINE』にする。
受賞作はまだ単行本にもなってないかな。たぶん。
でも芥川賞ノミネートの常連なら、いつもいいのを書いてる筈だからこの際何でもいい。
他のがつまんなかったら、受賞はまぐれって思っておけば。(こら

あれやこれや忙しくて、買ってから3日後くらいに漸く読み始めたんだけど
もうね、これ、何で今まで読まなかったんだろってくらい面白い!
リアル描写の文章しか読めない人にはめんどくさくて向かないと思うけど、
久しぶりに脳の休ませてた部分に血が流れたってくらい気持ちよい。
何でこの人が今まで、何度もノミネートされながら賞をもらえなかったのか。
コレが正統な純文学だ!と私は頭の中で叫んだ。(だからナニ

「最近の文学賞なんて、出版業界のバレンタインデーさ。恵方巻きさ。お祭り騒ぎで本を売りたいだけさ」
と冷ややかに見てきたんだけど、
今回は、円城塔に引き合わせてくれてありがとうと心から感謝している。
しばらくはこの人の本を読み漁ってしまいそうだ。


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