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ほんとのこととか作り事とかいろいろ書いています。
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私のフィールドには、クラフトビール沼のほかにもやっぱりちっこい沼がいくつかあって、
その中に「陶器沼」というのがある。
コロナがまだこの世に浮遊していなかった時期、
私たちの脅威が「猛暑」であって、小心者で大げさな私は
人類は暑さで絶滅するんだろうかと恐れ慄き
北海道から戻ってこない家族(仮称トーマスだっけ?)の本能がすごい
と密かに心の中だけで尊敬していた。
そんな頃にあっついあっつい真夏の陽炎揺らめく京都の街に出かけては
お気に入りの数枚を探すという過酷行動から始まったのが私の陶器沼だった。

どんだけ説明長いねん・・・。
しかもまだビールに到着せぇへん。

まあそんなものだよ、沼民なんて。
語れば語るほど沈んでいくのさ。ほらズブズブと音が聞こえてくるよ。

今はコロナで大規模な陶器市が中止になっていて、
オンライン(もっぱらインスタだけど)で情報収集し、
気に入った作品を買えたり買えなかったりして楽しんでいるけれど、
京都のあちこちで開かれる路上にテントが並ぶような陶器市では
いわゆるB品も並んでいるので、作家さんの食器が少し安く手に入っていた。
素人が見ても「これでハネられた」とわかるようなものもあれば
全然どこを見ても値引き理由がわからないものや、
ちゃんと裏に銘が入っているものもあり、何より物量がすごくて買い物が楽しい。
それで京都に足を運ぶ機会が増えていて、初詣も自然と京都に出かけていた。

2年前のお正月、京都での初詣を終えてお昼を食べに行こうとなった。
朝が遅かったのでお目当ての店ではすでにランチタイムの営業が終わっており、
どこで食べようかと私とキャサリンは京都の真ん中をうろうろした。
そこで見つけたのが、古家を利用して営業しているスプリングブルワリーだった。
ビールのタンクが何本か見えるが、料理がおいしそうで入ってみたら
LINEの登録でビール1杯プレゼントと書いてあり、
お正月だから飲んでみようかということになった。
その頃はクラフトビールなんて知らなかったし、メニューを見てその種類の多さに驚いた。
そして店の雰囲気も良く、
「ビール好きなんて苦い液体をだらだら飲みながら騒ぐ人たち」
なんて偏見を持っていた私は心の中でごめんなさいを言った。
後から隣のテーブルに着いた夫婦らしき2人は散歩の途中という風情で
それぞれ違うビールを1杯ずつとつまみになる小さな料理を一皿注文し
静かに話しながらスマートにビールを飲んで出て行った。

な、なんてかっこええんや!!!!

田舎者の私はそんな風に飲食をしたことがない。

私たちは美味しい料理とビールと店の空気に満足し、完全に酔っぱらった。
グラス1杯で。(笑)
途中でお互いのビールの味見をしてみて、
違いにほほうと感心しあった私たちは、3つのことを確信した。

①ビールって「モルツとそうじゃないものと黒ビール」だけではない。
②我々2人はグラス半分(いわゆるハーフ)で酔っぱらい始める。
③また来たい。もっといろいろ飲んでクラフトビールを知りたい!
(この店が実はキリンビールの経営であることはちょっと後で知ることになった)

2019年のお正月。
ここで陶器沼はめでたくクラフトビール沼に
泡立った液体を注ぎ込むことに成功したのであった。
20191月4日の記事


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