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ほんとのこととか作り事とかいろいろ書いています。
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本日朝日新聞に掲載の大江健三郎氏のコラム『定義集』の副題である。

社会科の教科書検定で、二次大戦中の沖縄の「集団自決」についての記述の中から「日本軍によって強制された」という部分が取り去らされた(難しい日本語ですね)。
正確に書くと、

文部科学省は(これが主語)
06年度教科書検定で
日本史の教科書から
集団自決が「日本軍によって強制された」という記述を
取り去らせた。

である。

沖縄戦は戦争中の出来事の中でも、最も忌々しく恐ろしい出来事のなかのひとつで、このようなことは今後、誰の手によっても行われてはならないことだ。

なのになんで文部省はその部分を取り去らせたのか。

見たくないものに蓋をかぶせても中身は消えてなくならない。
引田天功にもMr.マリックにも、この事実は消せない。
謝っても嘆いても隠しても、死んだ人の死んだ理由は変わらない。

教科書のその部分はどう変わったかというと、集団自決の記述だけは残ったらしい。

~住民が「集団自決に追いやられた」。

と、そのときの状況の記述の違いはあれ、ほぼ一律にそういう書き方になり、そして誰が自決に追いやったかは書かれていないらしい。

小論の添削なら「誰が追いやったのか不明瞭です」と突っ込むところだ。
教科書の記述として適した表現ではないが、この史実をもみ消そうとする文部科学省への小さな抵抗のように、指示者を明記しない集団自決についての記述が残された。
大江氏は、この部分を社会科教師にはちゃんと見て気が付いてもらいたいと言っている。
「集団自決した」のではなく、「集団自決させられた」のだということを、きちんと子どもに伝えろと言うことだろう。


「筆談」という会話の手段がある。
近くにいる人の悪口を言う時とか、会議中に隣の人に「だるいなこの不毛な会議」と愚痴をこぼすときとか・・・。
口で言えないから書いて伝える。
それなら逆に、書かせてもらえない連絡事項は、口で言えばいい。
教科書に印刷できなかったことは、人の口で伝えてほしい。


日本史の授業の現代に近い部分は、いつも3学期のドタバタに紛れ、また政治的にうやむやに書かれていたり、一般常識で片付けられたりして、しっかり教えられないような気がする。
あれ?これって世界史を選択した子どもは習わないのか?
それってまずいよ?
日本史は必修にすべき。
自分の国の歴史を知らないなんておかしい。
日本の歴史に鈍感になっちゃいけないし、何かに丸め込まれてもいけない。小さな島国の敗戦国日本が、なぜ日本であり続けているのかも含めて、2次大戦前後の日本について、みんなもっとよく考えて生きるべきなのである。
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何故か唐突に
見てもいなかったはずの「死ね死ね団のテーマ」が脳内で流れました。
http://z.la/xom9k

わあ・・・。
よるにぢ 2007/04/17(Tue)12:20:09 編集
^^
賛成ー!
日本史大好き人間、すの^-^まんです^^/
近隣諸国の歴史問題の抗議は腹が立つが、事実を隠蔽することは決してしてほしくないなぁ。

しかし、すでにかなり償っている過去の問題に対して、どうして韓国や中国はいつまでも愚だ具だ言うんだろう・・.・。・。・.・。。・・・。・・。・
すの^-^まん URL 2007/04/17(Tue)15:37:00 編集
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